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古内 耕太郎 社長
古内 耕太郎 社長

【ブリッジレポート vol.31】2012年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「第Ⅰ期中期経営計画(10/3期~12/3期)において取り組んできたマーケティング戦略や人材教育が成果をあげており、首都圏、関西圏共に葬儀件数・・・」続きは本文をご覧ください。
2011年10月18日掲載
企業基本情報
企業名
燦ホールディングス株式会社
社長
古内 耕太郎
所在地
大阪本社 大阪市中央区道修町3-6-1京阪神不動産御堂筋ビル8F
東京本社 港区南青山1-1-1
事業内容
関西圏、首都圏及び山陰エリアを地盤とする、葬儀専業最大手。社葬・個人葬とも強み。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2011年3月 17,416 1,174 1,156 483
2010年3月 17,968 1,117 1,056 143
2009年3月 18,122 1,324 1,305 120
2008年3月 19,238 1,913 1,876 824
2007年3月 17,276 980 979 213
2006年3月 17,406 1,331 1,349 -491
2005年3月 16,027 1,105 1,062 547
2004年3月 16,160 1,686 1,648 851
2003年3月 15,748 1,063 1,012 319
2002年3月 16,012 888 858 212
2001年3月 16,147 1,296 1,451 735
2000年3月 15,783 1,150 1,127 540
株式情報(9/2現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
1,280円 5,616,796株 7,189百万円 2.6% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
40.00円 3.1% 85.46円 15.0倍 3,379.09円 0.4倍
※株価は9/2終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
燦ホールディングス2012年3月期第1四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
関西圏及び首都圏を地盤とする葬儀会社大手。業界のパイオニアでもあり、1971年の千里会館の開設は、近代的葬祭会館の先駆けとなった。近年では、会館ネットワークの拡大に加え、葬祭ディレクター(厚生労働省認定の「葬祭ディレクター技能審査」合格者数 業界No.1[グループ全体で197名(2011年8月末現在)]によるサービスの充実、さらに葬儀後の遺族ケアにも注力する。ご遺族だけでゆっくりと故人とお別れできる家族葬の提案、故人とのよりよいお別れのためにご遺体に防腐・殺菌処置を施し、故人のお元気だったころのおもかげを取り戻す科学的な技術“エンバーミング”の提案など、独自の高付加価値サービスを提供している。
 
 
尚、11年10月1日付けで、関西自動車(株)と(株)ユーアイを(株)公益社が吸収合併する。また、同年9月30日付でエクセル・スタッフ・サービス(株)の人材派遣事業及び湯灌事業を廃止し、同年10月1日より(株)公益社において湯灌事業を開始する。
 
11年10月1日以降のグループ体制
 
 
<中期経営計画>
今後10年間に予想される社会環境、顧客、競合の変化を踏まえ、グループの10年後のあるべき姿を「10年ビジョン」として定めると共に、このビジョンを実現するために、2010年3月期を初年度とする中期経営計画(第Ⅰ期)を策定した。中期経営計画(第Ⅰ期)は、①理念と行動規範の浸透、②グループ会社のマネジメント体制の見直し、③今後の成長に必要な資源の確保、④コアコンピタンスに立脚する戦略の展開を基本方針としている。
 
 
2012年3月期第1四半期決算
 
 
前年同期比3.4%の増収、同185.2%の経常増益
営業収益は前年同期比3.4%増の43.9億円。前年6月下旬より葬儀における料理の取引形式を変更し手数料収入とした影響(1.9億円の減収要因)があったものの、大規模葬(金額5百万円超)の単価上昇と一般葬の件数増で公益社の首都圏及び関西圏の葬儀事業が堅調に推移。葬儀件数の増加を受けてアフター販売(法事法要、即日・後日返礼品、仏壇仏具)や生花・料理の売上も増加した。利益面では、(株)公益社で広告宣伝費や人件費が増加したものの、増収効果に加え、外注に依存していた生花の内製化や旧守口倉庫跡地の賃貸収入の増加等で営業利益率が大幅に改善。営業利益は3.6億円と同175.5%増加した。
 
(2)葬儀事業3社の動向
(株)公益社(料理の取引形式変更による影響を調整した実質ベース)
効果的なマーケティング戦略の実施や人材教育への注力等の取り組みの成果で、葬儀請負収入が前年同期比5.0%増加した(葬儀件数:同3.1%増、単価:同1.8%上昇)。
地域別では、首都圏が同18.8%増と伸びた他、関西圏も同2.2%増と堅調に推移。首都圏は件数が同19.2%増加し、単価もほぼ前年同期並みを維持(同0.4%低下)。一方、競争が激しい関西圏も件数が同0.8%増と堅調に推移する中、福祉的葬儀など祭壇の無い葬儀の比率が低下した事もあり単価が同1.3%上昇した。
また、規模別では、首都圏で大型の葬儀があった事による単価の上昇で大型葬が同31.8%増加(葬儀件数:同数、単価:同29.6%上昇)。一般葬も首都圏での件数増を背景に同2.2%増加した(葬儀件数:同3.2%増、単価:同0.7%低下)。尚、11年4月に「公益社 森小路会館」(大阪市旭区)、同年5月に「公益社住吉御影会館」(神戸市東灘区)が新規営業を開始した。
 
 
(株)葬仙
営業収益は前年同期比2.1%減の3.6億円。前期に受注が好調だった反動もあり、件数が同7.6%減少したものの、単価が同6.4%上昇した他、アフター販売も堅調に推移した。
 
(株)タルイ
営業収益は前期比3.6%増の2.9億円。顧客満足度の向上と他社との差別化を目的に10年12月からサービスを開始したエンバーミング(遺体衛生保全)が順調に施行件数を伸ばした事で単価が同8.6%上昇。競合(特に市営葬儀)の攻勢が続く中、件数もほぼ前年同期並み(同0.9%減)を維持した。
 
 
第1四半期末の総資産は前期末比5.3億円減の244.8億円。賞与、配当金、及び法人税等の支払いや長期借入金の返済等で現預金が減少した。自己資本比率は77.5%と前期末比1.8ポイント上昇した。
 
 
2012年3月期業績予想
 
第1四半期決算を受けて上期及び通期業績予想を上方修正
上期予想は前年同期比1.6%の増収、同57.9%の経常増益。グループの中核会社である(株)公益社において、これまで継続して取り組んできた一連のマーケティング施策が成果をあげ、葬儀の受注件数が当初の想定を上回って推移している事、中期経営計画の課題の一つであるBPR(業務の抜本的革新)推進によるコスト削減が進展している事、更には一部費用(20百万円)が下半期へ繰延べられる見込みである事が上期業績予想の上方修正要因。

一方、通期業績予想は前期比1.6%の増収、同4.0%の経常減益。厳しい競合状況が継続する見込みである事や第1四半期の業績を牽引した大規模葬における不透明感等を踏まえ、一部費用の繰延べ分を除く第1四半期の上振れ分のみを期初予想に上乗せするにとどめた。
配当は1株当たり年40円を予定している(上期末配当20円を含む)。
 
 
 
 
中期経営計画重点課題への取り組み
 
 
(1)グループ・マネジメント体制の見直し
中期経営計画第Ⅰ期「成長のための基盤整備」における重要課題の一つである「グループ会社のマネジメント体制の見直し」の一環として、以下の施策を実施する(11年6月30日発表)。
 
① 11年10月1日 : 霊柩車及びマイクロバスの運行サービスを手掛ける関西自動車(株)と返礼品や仏壇・仏具販売を手掛ける(株)ユーアイを(株)公益社が吸収合併
② 11年9月30日 : エクセル・スタッフ・サービス(株)(ESSC)の人材派遣事業及び湯灌事業を廃止(ESSCのスタッフは(株)公益社が雇用)
③ 11年10月1日 : (株)公益社にて湯灌事業を開始
 
関西自動車(株)については、規制緩和により霊枢運送事業への参入が容易になり、外部事業者との取引減少が顕著であった。また、(株)ユーアイについては、会葬者の減少や香典辞退で返礼品の販売機会が減少し、消費者の価値観・嗜好の変化に伴い仏壇・仏具需要も頭打ちの状況にあった。このため、両社の役割をグループ全体最適の観点から再定義した結果、グループの中核会社である(株)公益社の下で事業の再構築を図る事がサービス力強化と利益率向上につながると考えた。
 
 
今後、霊柩車及びマイクロバスの運行サービスにおいては、乗務及び配車の効率化を推進し黒字体質の定着を図る考え。また、(株)ユーアイのノウハウと人的リソースを活かし、返礼品、仏壇・仏具の販売にとどまらず、葬儀後の生活で生じる多様なニーズを満たすアフターサービス(ライフサポート)の充実を図る。一方、ESSCについては、人材サービスにおける法律上の制約を考慮した上で業務効率化を推進する。この他、今回の施策を通じて間接接部門の効率化を進め、グループ全体の利益率向上を図っていく。
 
(2)シェアアップのための新規会館展開
葬儀件数を増やしシェアアップを図るべく、マーケティング力の向上による既存会館の葬儀件数増に取り組むと共に、以下の新規会館を計画通りオープンした。
 
11/3期 3月1日 「公益社田園調布会館」(世田谷区東玉川)オープン
「メモリアルアートの大野屋」からの賃借物件による会館展開であり、投資リスクを伴う事無く、高級住宅街である田園調布エリアに会館を確保した。
 
12/3期
4月11日 「公益社森小路会館」(大阪市旭区)オープン
既存営業所を会館にリニューアルした。
 
 
5月16日 「公益社住吉御影会館」(神戸市東灘区)オープン
神戸市内への初出店。神戸市東灘区は富裕層の多い地域で、しかも競合条件が比較的緩やかな事が特徴。
 
引き続き、低投資・低コストオペレーションによる高採算投資モデルにより、面の展開を図り葬儀件数の増加につなげていく考え。
 
 
今後の注目点
第1四半期の3ヶ月間で上期の営業利益及び経常利益予想を達成した。今期は通期営業利益の80%、同経常利益の78%を下期に見込んでいたため通期の業績予想達成に不安があったが、第2四半期(9-11月)もこのペースで進めば、下期の負担が軽くなる(通期予想に対する進捗率は、売上高が24.2%、営業利益が21.5%、経常利益が20.9%)。今後、「Ponta de LAWSON」の運用収益の寄与が見込まれる他、2,000万人を超える「Ponta(ポンタ)」会員への同社コンテンツの販売も期待できる。
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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