あなたは『がん』についてどの程度知っていますか?
がんは医療の進化と共に以前に比べ治るようになってきました。しかしながらまだまだ怖い病気であることに違いはありません。
その怖い病気『がん』についてどの程度知っていますか?
がんと闘うためには、また予防するためには、もう少し『がん』について知る必要があります。
がん保険を選ぶ前に少しがんについて考えてみましょう。
一生のうちがんが発症する確率は、男女共に2人に1人だといわれています。当り前のことですが、2人に1人ということは、自分自身ががんにならないと仮定すると、奥様が、あるいは会社等で隣にいる人はがんを発症するということです。
そのがんの予防に向けて、各自治体もがん検診を推進しています。しかしながら日本のがん検診の受診率は極めて低いのが現状です。
欧米各国の受診率と比較するとそのあまりにも大きな違いに愕然とします。それはなぜなのでしょうか?
がん検診の受診率(国別比較)
2007年6月に策定された「がん対策推進基本計画を受けて、国も毎年10月を「がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン月間」と定め、この期間中にがん検診に関する関心を深め、官民一体となったがん対策への取り組みの意識を高めようとしています。
がん検診受診率の推移(2004年、2007年)
がんは早期発見、早期治療が完治の大きな条件でもあるにもかかわらず、がん検診の受診率もまだまだ上がっては来ていません。
最近各マスメディアでマンモグラフィによる乳がん検診が取り上げられていますが、この検診は乳がんを早期発見できる有効な手段であると証明されています。
欧米においてはマンモグラフィによる乳がん検診が推奨されており、乳がんのリスクが特に高いといわれている40~50歳代の女性の70%以上が2~3年に1回はマンモグラフィを受診しています。この検診にて多くの女性の乳がんの早期発見を可能にしています。当然ながら乳がん発生率は増加していますが、一方で乳がん死亡率が減少し始めています。残念ながら、わが国においても、2000年から50歳以上の女性に対するマンモグラフィが、老人保健事業に導入されていますが、受診率は2%程度にすぎません。この結果、わが国では乳がん発生率の増加と共に、それに比例する形で乳がん死亡率も増加し続けています。
欧米の先例を見るまでもなく、乳がん検診を受け、早期発見ることで多くの女性が救われることになるのです。
とにかく“早期発見”“早期治療”が最善の策といえるでしょう。
それでは、『がん』の予防法には、どのようなものがあるのでしょうか。
独立行政法人 国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」のページにこのような情報が紹介されています。
日本人のためのがん予防法
―現状において日本人に推奨できる科学的根拠に基づくがん予防法―
| 喫煙 |
たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける。 |
| 飲酒 | 飲むなら、節度のある飲酒をする。 |
| 食事 |
食事は偏らずバランスよくとる。
* 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
* 野菜や果物不足にならない。
* 加工肉、赤肉(牛・豚・羊など)はとり過ぎないようにする。
* 飲食物を熱い状態でとらない。
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| 身体活動 | 日常生活を活動的に過ごす |
| 体形 | 成人期での体重を適正な範囲に維持する(太りすぎない、やせすぎない) |
| 感染 | 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。 |
~ 各項目の概説 ~
①喫煙
| 推奨 |
⇒たばこは吸わない。
⇒他人のたばこの煙をできるだけ避ける。
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| 目標 |
たばこを吸っている人は禁煙をしましょう。
吸わない人も他人のたばこの煙をできるだけ避けましょう。
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喫煙ががん・循環器疾患をはじめとした疾患のリスクを上げることはよく知られています。
禁煙の方法については、厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)「効果的な禁煙支援法の開発と普及のための制度化に関する研究」班(研究代表者 中村正和)で作成された、「脱メタバコ支援マニュアル」が参考になります。
また、吸っている本人だけでなく、周囲にも健康被害をもたらしますので、注意が必要です。
②飲酒
| 推奨 |
⇒飲むなら、節度のある飲酒をする。
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| 目標 |
飲む場合は1日当たりアルコール量に換算して約23g程度まで(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウイスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度)。
飲まない人、飲めない人は無理に飲まない。
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ある程度の量の飲酒は大腸がんをはじめとしたがんのリスクを上げる一方で、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞のリスクを下げる効果があることが知られています。従って、節度のある飲酒が大切です。
飲む場合は1日当たりアルコール量(純エタノール量)に換算して約23g程度(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウイスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度)の量にとどめるのがよいでしょう。
飲まない人や飲めない人の飲酒は勧めません。
また、健康日本21では、「節度ある飲酒」として約20g程度までを勧めています。
③食事
| 推奨 |
⇒偏らずバランスよくとる。
* 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
* 野菜や果物不足にならない。
* 加工肉、赤肉(牛・豚・羊など)はとり過ぎないようにする。
* 飲食物を熱い状態でとらない。
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| 目標 |
* 食塩は1日当たり男性10g、女性8g未満、特に、高塩分食品(例えば塩辛、練りうになど)は週に1回以内に控えましょう。
* 野菜・果物を1日400g(例えば野菜を小鉢で5皿、果物1皿くらい)はとりましょう。
* ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉、牛・豚・羊などの赤肉の摂取は控えめにしましょう。
* 飲食物を熱い状態でとらないようにしましょう。
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食事については、これをとっていれば確実にがんを予防できるという単一の食品、栄養素は、現在のところわかっていません。
また、とりすぎるとがんのリスクを上げる可能性がある食品中の成分、あるいは調理、保存の過程で生成される化学物質等があります。従って、そのようなリスクを分散させるためにも、偏りなくバランスの良い食事をとることが原則になります。
中でも、塩分の摂取量を抑えることは、日本人で最も多い胃がん予防に有効であるのみならず、高血圧を予防し、循環器疾患のリスクの減少にもつながるでしょう。1日当たりの食塩摂取量としてはできるだけ少なくすることが望まれますが、厚生労働省は日本人の食事摂取基準として、男性は10g未満、女性は8g未満を1日当たりの目標値として設定しています(厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準 2005年版)。
また、脳卒中や心筋梗塞等をはじめとする生活習慣病全体にも目を向けますと、野菜・果物を毎日とることが勧められます。健康日本21では、1日当たり野菜を350gとることを目標としています。
果物もあわせた目安としては、野菜を小鉢で5皿分と果物1皿分を毎日食べる心掛けで、400g程度になります。
さらに、ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉や牛・豚・羊などの赤肉(鶏肉は含まない)は大腸がんのリスクを上げることが国際的に知られています。
また、飲食物を熱い状態でとることが食道の炎症やがんを引き起こす可能性がありますので、これらの食品はとり過ぎないようにすることが大切です。
④身体活動
| 推奨 |
⇒日常生活を活動的に過ごす。
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| 目標 |
例えば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動(60分 程度の早歩きや30分程度のランニングなど)を加えましょう。
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身体活動が高いと、がんのみならず心疾患の死亡のリスクも低くなることから、死亡全体のリスクも低くなることが知られています。
身体活動量を保つことは、健康で長生きするための鍵になりそうです。厚生労働省は「健康づくりのための運動指針2006」の中で、週に23エクササイズ以上の活発な身体活動(生活活動・運動)を行い、そのうち4エクササイズ以上の活発な運動を行うことを目標としています。
1エクササイズに相当する活発な身体活動とは、生活活動としては、20分の歩行、15分の自転車や子どもとの遊び、10分の階段昇降、7~8分の重い荷物運び、また、運動としては、20分の軽い筋力トレーニング、15分の速歩やゴルフ、10分の軽いジョギングやエアロビクス、7~8分のランニングや水泳などが該当します。
⑤体形
| 推奨 |
⇒成人期での体重を適正な範囲に維持する(太り過ぎない、やせ過ぎない)
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| 目標 |
中高年期男性のBMI(体重(kg)/身長(m)2)で21~27、中高年期女性では19~25の範囲内になるように体重を管理する。
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肥満とがん全体との関係は、欧米とは異なり、日本人においてはそれほど強い関連がないことが示されています。
むしろ、やせによる栄養不足は免疫力を弱めて感染症を引き起こしたり、血管を構成する壁がもろくなり、脳出血を起こしやすくしたりすることも知られています。
その一方、糖尿病、高血圧、高脂血症等、やせればやせる程リスクが低下する病気もありますので、このような疾患のある人は、その治療の一貫として、太っていればやせることが効果的でしょう。
⑥感染
| 推奨 |
⇒肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。
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| 目標 |
地域の保健所や医療機関で、1度は肝炎ウイルスの検査を受けましょう。
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B型・C型肝炎ウイルスは、主に血液や体液を介して感染します。
出産時の母子感染、輸血や血液製剤の使用、まだ感染リスクが明らかでなかった時代の医療行為による感染ルートが考えられています。
その他、医療従事者は肝炎ウイルスに感染している人の血液が付着した針を誤って刺した場合に感染する恐れがあります。
現在中高年の方は、輸血や血液製剤の使用などに思い当たることがなくても、昔受けた医療行為などによって、知らないうちに感染している可能性もありますので、地域の保健所や医療機関で、一度は肝炎ウイルスの検査を受けることが重要です(検査の日時や費用は各施設によって異なります)。もし陽性であればさらに詳しい検査が必要ですので、ウイルス駆除や肝臓の炎症を抑える治療、あるいは肝臓がんの早期発見のために、肝臓の専門医を受診してください。B型肝炎ウイルスの母子感染は産科で予防が可能です。
肝炎ウイルスについてもっと詳しく知りたい方は →「厚生労働省>健康>感染症情報>肝炎について」 を参考にするとよいでしょう。
そのほかにもがんとの関連が示唆されているウイルスや細菌にヒトパピローマウイルスと子宮頸がん、ヘリコバクター・ピロリ菌と胃がんがあります。
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスは、性交渉により感染することが知られています。
なるべく感染を避けるには、性病予防と同様な心掛けが必要です。ただし、それで完全に感染を予防できるわけではありませんので、感染や症状の有無にかかわらず定期的にがん検診を受ける、禁煙するなどの配慮が必要でしょう。
また、ピロリ菌については胃がんとの関連を示す研究が多くありますが、日本人中高年の感染率は非常に高く、除菌療法で将来の胃がんリスクが低くなるのかどうか検討されている段階です。
現段階では、感染の有無にかかわらず、禁煙する、塩や高塩分食品のとり過ぎに注意する、野菜・果物が不足しないようにするなどの配慮が必要でしょう。また、既に感染していることがわかっている場合には、定期的な胃の検診を受けることを勧めます。
どうですか?
ほんの少し意識すれば、出来ることもあるのではないでしょうか。
早期発見、早期治療で治るようになったがん。
それでも万が一のことを考えて金銭的にも精神的にもがんと闘うための「がん保険」。
健康な今だからこそ考えておきたいものです。
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